扇野

扇野


Unabridged

Sale price $2.50 Regular price$5.00
Save 50.0%
Quantity:
window.theme = window.theme || {}; window.theme.preorder_products_on_page = window.theme.preorder_products_on_page || [];

「画竜点睛」


俺の絵には決定的にかけているなにかがある


絵師の栄三郎は、欠けているなにかを見つけるために、芸妓をあげてどんちゃん騒ぎをやるが、その女達の中におつるはいた


家老の息子と、おつるを奪い合いながら、栄三郎は絵の完成に邁進する。


絵に欠けていたものと、人生に欠かせないものとを対比させながら、見事に描き上げた山本周五郎の傑作小説


お聞きください。




扇野は、1954年(昭和29年)1~2月『面白倶楽部』に発表されたわけですが、虚空遍歴は、1961年(昭和36年)3月~翌々年2月『小説新潮』。ともに五十代での作品。



扇野 主題歌を作成しました。

■女性ボーカル

https://youtu.be/LwX3_ivXdQ4


■男性vocal

https://youtu.be/EcgtArWIL2g





■登場人物

三宅栄三郎(古渓)……絵師。旗本の三男。金右衛門から鳥羽城の襖絵製作を依頼される

三宅数右衛門……栄三郎の父。旗本。

伊織……栄三郎の長兄。

数馬……栄三郎の次兄。


角屋金右衛門……海産物問屋の主人。

おみね……金右衛門の女房。

おけい……金右衛門の娘。栄三郎を密かに慕う

おつる……芸妓。

おまさ……料理茶屋「桑名屋」の女中。

おさと……「桑名屋」の女中。

小花……芸妓。


石川舎人……家老。孝之介の父。

石川孝之介……藩の家老の長男。おつるを妾にしようと目論む。

横井宗渓……栄三郎の師。


■用語集

権柄ずく……権力に任せて、強引にことを行うこと

謹直(きんちょく)……慎み深くて、正直なこと

小格子(こごうし)……江戸吉原の、最も格式の低い遊女屋のこと

土留(どどめ)……土が崩れないように抑えるための止め物

町尻(まちじり)……町外れ

しもたや……商店でない普通の家

檜葉(ひば)……檜の葉

軟風(なんぷう)……そよ風

置屋(おきや)……芸者や遊女を抱えている家

辻地蔵(つじじぞう)……道ばたに立つ地蔵尊

詠嘆(えいたん)……物事に深く感動すること。感嘆。

落籍(らくせき)……芸者などをその家業から身を引かせること。身請け。

かねたたき……コオロギの一種で、雄は秋に、ちんちんと鉦を叩くような音でなく