榎物語

榎物語


Unabridged

Sale price $7.50 Regular price$15.00
Save 50.0%
Quantity:
window.theme = window.theme || {}; window.theme.preorder_products_on_page = window.theme.preorder_products_on_page || [];

幼い頃から、妹と比べられ、両親雇い人からも無視されてきたさわ。同じように虐げられた存在の国吉と、互いに心ひかれあうようになるが、周囲にばれたことで、国吉は河見家を追放されてしまう。再会を約束するが、さわの人生は山津波を機に大きく変わってしまう。

 大榎を中心に、一人の女性の成長を描いた山本周五郎の好短編です。


1961年(昭和36年)9月~10月 『オール読物』連載作品


■登場人物紹介

さ わ ……河見家の長女。

国 吉 ……河見家の下男。

半左衛門……庄屋、河見家の主人。

わ か ……半左衛門の妻。

な か ……さわの妹。

丈 二 ……さわの弟。

足 助 ……(あすけ)河見家の飯炊き。さわの味方。

忠 平 ……河見家の番頭。

は つ ……旅館「柏屋」の女中。

おすげ ……旅館「柏屋」の女中。健次の許婚者。

健 次 ……江戸木綿問屋の手代。

重兵衛 ……小出の絹物問屋の主人。さわの援助をする。

安二郎 ……重兵衛の息子。さわを見初め結婚を迫る。

およう ……旅館「角庄」の女中。

佐 平 ……江戸の絹物商。


■用語集

差配……サハイ・取り扱うこと。世話をすること。指図すること

老僕……年取った下男

茶筅……チャセン・抹茶を点てるときに、かきまわして泡を立てたり、練ったりする竹製の具

叢林……樹木が群がって生えている林

土風炉……ドフロ・茶の湯で、土をやいてつくった風炉

死躯……シク・死骸

一半……イッパン・半分

算筆……算術と習字